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僕たちの取り交わす愛の一杯を君が飲み下す背徳を知る


隣人を愛そうお前がそう呼んで飲み干す愛のひとつひとつを


天辺の星はそこに在ればいい 夜明けに隠れるまで帰路で待つ


暁の星、いつもこんなに寒いのか問う頬が灯る未明の街で



(ARBクリスマスイベントに寄せて)




拐いにきたよと笑っている 保存が終わるまで待っていてくれる


夜気を吸う「さん付け」のままの横顔が他人の物のようで見て、いる


妙な夢の続きのようだ 連れ合って理由のない夜をただ行く


今日はどこまで逃げてみようか 斯くしてさよならがない俺たちは



名も体も不揃いのまま押し込んでお前の隙間で息をする朝


一人なら一人で行くよ一人だと駄目になる俺がそこで死ぬだけ


芽を花を塞ぐ手の熱 居てくれと俺も言えたらよかったろうか


同じ夢を見た気がすると言ったのがどちらだったか思い出せない


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